もくじ
子供の言い訳にイライラしてしまう!
「でも」「だって」・・・お子さんからこのように言い訳されたこと、ありませんか?
例えば、宿題をしなかったとき、「どうして宿題しなかったの?」と聞くと、「だって、お友達と遊びたかったから」と返答がきて、「じゃあ、お友達と遊ぶ前に終わらせたらよかったんじゃない?」と言うと「でも、それじゃあお友達を待たせちゃうから」・・・とずっと言い訳が続いてイライラしてこと、ありませんか?
このように、何故子供は言い訳ばかりするのでしょうか?
今回は、子供の言い訳について、対応や心理についてお話したいと思います。
子供が言い訳ばかりするときのNG行動とは
子供が言い訳ばかりしてイライラしてしまいますが、そんな中、やってはいけない対応があります。
言い訳ばかりを繰り返す子供に対するやってはいけないNG行動を説明してまいりましょう。
①感情を露わにして起こる
何度注意しても言い訳してきかない・・・イライラして怒鳴りつけてしまうこともあるでしょう。
この怒鳴るという行為はNGです。
怒鳴る=恐怖を植え付ける行為となってしまうので、お子さんに悪影響を及ぼしてしまうのです。
正しく叱ることで、「次はちゃんとしよう」と子供に意識付けてあげることができますが、ただただ怒鳴るだけだと恐怖しか与えず、さらに怒鳴られることに慣れたお子さんは、言い訳が直らず平気で嘘をつくことも多くなってしまう可能性があります。
言い訳されても怒鳴らないよう、ひとつ深呼吸をしてみてください。
②罰を与える
今ではありえないことですが、言い訳や悪いことをする子供に対して罰を与えるといった教育方針もあったかと思います。
現在では体罰にあたり、罰せられる可能性がありますが、たとえば、言い訳する子供にはおやつを与えない、好き嫌いをする子供は外に立たせるなどの罰があげられます。
このように、言い訳をする子供に罰を与える対応をすると、「言い訳をするとおやつ抜きにされる」などと考え、さらに巧妙な嘘や言い訳をするかもしれません。
親に対する反抗心も強くなり、子供が大きくなるにつれて親子関係も悪くなっていく可能性があります。
せっかくの家族なのに、ギクシャクする関係性は嫌ですよね。
悪いことをしたら罰を与えるといった方程式をそろそろなくしていく必要がありますね。
③理屈で追い詰める
言い訳する子供に対して、正論や理屈をぶつけて理詰めで対応すると、将来お子さんが成長して大きくなったとき、同じように理屈で押し通す性格になってしまう可能性が高いと言われています。
しかも、言い訳するお子さんに理屈で返すと、さらに理屈で返されることも増え、どんどん言い訳が上手なお子さんに成長してしまう可能性も。
正論も大切だと思いますが、あまり理詰めで追い詰めないようにしてあげてください。
子供の言い訳は嘘?甘え?
子供が言い訳してしまうのは嘘でしょうか、それとも甘えからきているのでしょうか?
まず、子供は何故嘘をついてしまうのでしょうか。
嘘をつく理由としては、親に嫌われたり叱られたりするのが嫌という防衛本能から、自分が悪いことを認めたくないから、自分はダメな子だと思われたくないから、この3つがあると言われています。
言い訳の中にも、嘘の言い訳をしてしまうのは、これらの理由があってのことなんですね。
また、言い訳で嘘をつくのは甘えであることもあります。
パパやママに言い訳をしても大丈夫、聞いて受け止めてくれる、と考えているのですね。
見極めるのは難しいかもしれませんが、先述したようなNG行動さえしなければ、お子さんに悪影響を与えることはないと思います。
子供が言い訳ばかりする心理は?
さて、子供の言い訳についてお話してきましたが、どうして子供は言い訳するのでしょうか?
言い訳をしているときの子供の心理を見ていきましょう。
●自分の身を守るための防衛反応
一度怒られた経験のあるお子さんに多い傾向があります。
「また怒られるかも」「怒られないように」「嫌われないように」「怒られるのが面倒だから」と子供は考え、怒られないようにするために言い訳を繰り返すんですね。
中には、自分が悪いのはわかっているけど、悪い割合を軽くするために、言い訳をするお子さんもいるようです。
●周りの人からの評価を気にしすぎている
両親や家族、先生、友人などからどのように思われているのかをいつも気にしているお子さんも、言い訳をするケースがあるようです。
特に、日常的に褒められているお子さんは、「いい子でい続けなければ、これからも親や先生たちに認めてもらえない」といった不安を持っているため、怒られたり注意されたりする場面で人のせいにする言い訳をする子が多いようです。
●責任感が強すぎる
第一子や委員長などの立場にいるお子さんは、責任を重く受け止めている子が多く、そのせいで自分の悪い部分を自分で認められずに、人のせいにして言い訳するケースがあります。
第一子や委員長であることの期待を周りから背負っていることも、言い訳する心理の一因になっている可能性も考えられます。
●自分の可能性を残しておきたい
「なんでできなかったの?」と親や周りが指摘したときに言い訳をするということは、「時間がなかったからできなかった」と言い訳したときは「時間があればできた」と変換できますよね。
このように、自分は本当はできるんだということを伝えたいんだと思います。
それに加えて、親や周りにがっかりされないよう、引き続き期待を持ってもらえるように子供たちなりに考えて言った答えが言い訳となっているんですね。
●「なぜ」と聞かれているから答えているだけ
子供たちにとっては、実は言い訳とは、当たり前のことをしているだけというパターンもあります。
「なんで喧嘩したの?」「だって、先に弟が叩いてきたから!」これ、言い訳していると思いきや、普通に会話していることとなります。
子供は聞かれたことに対して単純に理由を言っているだけなんです。
それを、大人が勝手に言い訳と解釈しているんですね。
子供の言い訳は、もしかすると大人の質問の仕方が悪いのかもしれませんね。
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