「飽きっぽくて、昔から何をしても長続きしない」
「欲しかったものでも、手に入れるとすぐに興味を失ってしまう」
こんな飽きっぽい性格でお悩みの人も多いと思います。
筆者も資格の勉強や習い事がなかなか続かない
飽きっぽい性格なので少しは気持ちが分かります。
趣味や本など、自分一人で完結することに
飽きてしまうのはまだいいですが
それが仕事のように生活に関わって
相手のあることだと困りますよね。
この飽き性を何とかする方法はないのでしょうか?
今回は飽き性の人の長所や
おすすめの職種などについて解説していきます。
もくじ
飽きっぽくて仕事が続かない
「飽き性のせいで仕事が続かない」
「試用期間の3カ月ですでに飽きてしまった」
この様な意見をSNSや掲示板でよく見かけます。
では実際に短期間で仕事を辞めている人の割合は
どのくらいでしょうか?
厚生労働省の調査によると
転職者の直前の勤め先の通算勤務期間は
「2年以上5年未満」が最多で「26.9%」でした。
通算勤務期間が短いものに注目すると
「6か月未満」が「7.8%」
「6か月以上1年未満」が「9.9%」
「1年以上2年未満」が「17.1%」となっています。
(参照:厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況(個1.直前の勤め先及び現在の勤め先の状況)』
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-2-01.pdf 2022/04/27)
通算勤務期間が2年未満の割合を合計すると
34.8%の人が短期間で転職していることが
読み取れました。
海外ではキャリアアップのために
転職を繰り返していくことは
珍しくありません。
大事なのは勤続年数ではなく
スキルと経験という考え方です。
しかし、日本では1つの会社に長く勤めるべき
という意見がまだまだ強く
転職を繰り返すことは良く思われない傾向があります。
短い期間で転職を繰り返していると
退職理由の説明も大変になってくるので
できれば飽きずに長く働ける会社を見つけたいですね。
飽き性の人の長所・短所
飽き性と言われると悪い印象を受けますが
この性格には短所しかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
どんな性格にも長所と短所があるように
飽き性という性格にも長所と短所が存在します。
飽き性の人の長所と短所は以下の通りです。
長所
・興味の幅が広い
・様々な視点を持てる
・色々なスキルを身につけることができる
短所
・興味がなくなると、その物事を継続することが難しい
・1つのことを極めるのが苦手
飽き性の人は、興味が移ろいやすいです。
それは、裏を返せば
「様々な分野の情報を手に入れることができる能力を持っている」
ということです。
色々な業種を渡り歩いて手に入れたスキルや視点は
仕事をする上で決してマイナスにはなりません。
1つのことを極めた専門家にはなれないかもしれませんが
浅く広く何でもできる人という人材も貴重です。
いつか長く働けるような会社に出会ったときに
それまでの転職で得たスキルや経験は
活かすことができるでしょう。
飽き性の人におすすめの職種
飽き性の人は同じことの繰り返しでは
すぐに飽きてしまうので
事務職や工場での軽作業のような仕事は向いていません。
どちらかといえば変化の大きな仕事の方が
飽き性の人の性格には合っていると考えられます。
例えば以下のような職種は飽き性の人にも
あっているのではないでしょうか。
・営業職
・クリエイター
・事業企画
・カメラマン
営業職やカメラマンは外回りをすることが多く
ずっと社内で同じ作業をするよりも
外からの刺激を受けることができるので
飽きる可能性がグッと下がります。
クリエイターや事業企画の仕事は
常に新しいアイデアを考える必要があります。
同じ内容の案件がないので
変化を好む飽き性の人には合っていますね。
同じ仕事をし続けることに
飽きてしまうという人は
副業やダブルワークもいいでしょう。
仕事内容に飽きるのではなく
同じ場所に務めるということに
飽きてしまうと言う人は
転勤や異動の多い仕事もおすすめです。
例えば以下のような仕事は異動が多く
場合によっては引っ越しも必要になりますが
1つの場所に留まりたくないタイプの人は
転職の選択肢に入れてみてもいいでしょう。
・派遣社員
・期間工
・大手企業の営業職
知人が建設系の派遣社員として働いていますが
2年間で3つの県の営業所を異動しています。
異動するたびに仕事の内容が変わっているので
仕事を覚えるのが大変だと言っていました。
繰り返し転勤するのは確かに大変ですが
次から次に新しいことを覚える楽しさがあるので
仕事に飽きるということはなくなるでしょう。
もう1人、同じような例を紹介します。
学生時代にアルバイトをした
全国チェーンの飲食店の店長は
「転勤があるからこの仕事は楽しい」
と話していました。
日本全国を飛び回りながら
休日にその土地のお酒や料理が楽しめるので
毎日同じような仕事でも飽きることはないそうです。
このように仕事内容は単調でも
異動があると生活に変化があるので
飽きづらくなることもあります。
短期で色々な県に異動になるので
引っ越しが大変という部分はありますが
それが苦にならないならば
派遣社員や大手の営業職という選択肢も考えてみて下さい。
飽きっぽいと思ったら診断してみよう
「ダイエットがよく3日坊主になってしまう」
「すぐに興味があっちこっちにフラフラする」
など、自分は飽きっぽいのでは?
と思うような特徴があったら性格診断をしてみましょう。
インターネットなどで
手軽に診断できるサイトがあるので
試してみるのもおすすめです。
もし飽き性だと診断されたら
仕事を選ぶときには
簡単に飽きないものを選ぶようにしましょう。
単純作業やルーティンワークが多い仕事は
楽な仕事かもしれませんが
飽き性な人には向いていません。
飽き性な人に向いている仕事を選べば
「またすぐに仕事に飽きて転職」
という事態を防げる確率が上がります。
給与や福利厚生も
仕事を選ぶうえで大切な条件ですが
続けられる内容かもよく考えて
仕事を探してみてください。
飽き性の治し方
多くの場合
飽き性は性格であって病気ではありません。
生まれ持った性格を治すのは難しいです。
例えばネガティブな性格をいきなり
明日からポジティブにしろと言われても
そう簡単に変われませんよね。
飽き性という性格だと割り切って
上手に付き合っていく方法を探す方が
簡単かもしれません。
もし、飽き性で困っていて
どうしても治したいという場合は
無理をせずにできることから
やってみましょう。
すぐに実践できそうなことを2つ紹介します。
・大きな目標を1つ決めて、その中に小さな目標をいくつも作る
飽き性の人が仕事に飽きる理由として
すぐにある程度の仕事を
習得できてしまうことがあげられます。
なので自分の能力で達成できるか
ギリギリの難易度の目標を設定した方が
やる気を失わずに済みます。
更に目標を小分けにしておけば
1つクリアするごとに達成感が得られるので
ゲームのようで飽き性の人でも続けやすいでしょう。
・何か新しいこと始めるときは記録をつける
例えば毎日自炊をすると決めたら
ブログやSNSで
「今日から毎日自炊をします」
と日記代わりに投稿してみましょう。
誰でも見られる記録に残すことで
続けなくてはいけないと思える環境を作ります。
人からコメントなどの反応をもらえると
モチベーションの維持に繋がるので
一石二鳥ですね。
続けたいと思ったことにはお金をかける
という方法もあります。
習い事などは毎月の月謝を払っていると
「もったいないのでいかなきゃ」
という気分になるので続くということです。
まずは仕事以外のことでもいいので
何かを続けることから始めてみましょう。
その経験がいずれ仕事にも活かせるようになります。
まとめ
・2年未満で転職している人は転職者全体の約3割。
・飽き性は悪くとられがちだが
興味の幅が広いなどプラスの面もある
・飽き性の人に向いているのは変化の大きな職種
ルーティンワークは飽きやすいので避けた方が無難
・飽きっぽいと思ったら性格診断をしてみよう
診断結果を活かして自分に合った仕事を探そう
・性格である飽き性を治すのは難しい
無理せずできることからやってみよう
飽き性は悪い意味で使われることが多いですが
同時にプラスの面も持っています。
営業や企画職のように
飽き性のプラスの面を活かせるような
仕事を探してみましょう。
それが仕事を長続きさせる
近道になるかもしれません。
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