もくじ
はちみつが入ったパンを、赤ちゃんが食べてしまったら?
赤ちゃんを育てていると、生後5・6ヶ月程度で離乳食を与える事になります。
5・6ヶ月というのはあくまで目安なので、よだれの量が増えてきたり母乳やミルクを飲んでも満足しなくなったりしたら、離乳食を与える事も考えましょう。
離乳食の人気メニューの1つに、パン粥があります。
【パン粥のレシピ】
●材料
食パン・水
●作り方
1:耳を取った食パンを細かく千切って、水で炊く。
粉ミルクで炊いても美味しく作れます。
2:裏ごしして滑らかにする。
簡単に作れるので、離乳食のスタートにも向いています。
ただ、赤ちゃんに食べさせる物なので、成分には注意しましょう。
大人が食べて問題無くても、赤ちゃんには毒になる事もあります。
その代表が、蜂蜜です。
蜂蜜が使われている食パンもあるので、気付かずに赤ちゃんに食べさせてしまうと病気になってしまうかもしれません。
次項から詳しく説明していきます。
はちみつを赤ちゃんに食べさせてはいけない理由
赤ちゃんが蜂蜜を食べると、乳児ボツリヌス症に罹る可能性があります。
乳児ボツリヌス症の発生原因は、主に蜂蜜が指摘されています。
ボツリヌス菌は、土壌や湖沼などに広く存在している細菌です。
体内に入っても、大人の腸内なら他の腸内細菌に負けるので基本的には何も起こりません。
ですが、環境が整っていない赤ちゃんの腸内ではボツリヌス菌が増えて毒素を出すので、便秘・下痢・痙攣・哺乳力や筋力の低下・呼吸不全などの症状を引き起こす事があります。
適切な治療によって治癒する場合が殆どですが、亡くなる事も稀にあります。
量が少なければ、はちみつを赤ちゃんに食べさせても良い?
蜂蜜は1歳未満の赤ちゃんにはリスクが高い食品なので、少量でも食べさせないのが一番です。
蜂蜜を食べさせるのは、1歳を過ぎてからにしてください。
しかし、「床に零れた蜂蜜を、赤ちゃんが舐めてしまった!」「蜂蜜が入っているのを知らずに、食べさせてしまった!」など、赤ちゃんが蜂蜜を口にしてしまう事もあるでしょう。
基本的には少量であれば問題無いので、上記の症状が出ていないなら様子見で大丈夫です。
どうしても心配なら、小児科を受診して検査してもらうのが良いでしょう。
因みに、蜂蜜と同じ理由で、黒糖やコーンシロップなども赤ちゃんには食べさせない方が良いと言われています。
加熱すれば、はちみつを赤ちゃんに食べさせても良い?
ネットで調べてみると「蜂蜜が入っている物でも、加熱してあれば赤ちゃんに食べさせても大丈夫!」という情報がありますが、話半分に聞いておいた方が良いです。
ボツリヌス菌は熱に強く、その耐熱性は120℃・4分とされています。
なので、通常の加熱や調理でボツリヌス菌は死にません。
加熱していてもしていなくても、蜂蜜は赤ちゃんには食べさせないのが一番です。
因みに、妊娠中や授乳中にお母さんが蜂蜜を食べるのは問題無いです。
お母さんの体内でボツリヌス菌は処理されるので、胎児への影響はありません。
そしてボツリヌス菌はそこまで小さくないので、母乳に混ざる事はありません。
寧ろ蜂蜜は栄養価が高いので、妊娠中や授乳中は食べた方が良いです。
はちみつを赤ちゃんが食べてしまった時の対処法
赤ちゃんが蜂蜜を食べてしまった時の対処法を紹介します。
前提として、無理に吐かせたりしないでください。
無理に吐かせると、咳き込んでしまったり肺炎になってしまうかもしれないからです。
先ずは、蜂蜜が付着している可能性がある口や手などを拭きましょう。
そして、出来るだけ早く体外へと排出させる為に母乳やミルクや水を飲ませましょう。
その後で病院へ連れて行って、内科か小児科を受診しましょう。
蜂蜜を食べてしまったとしてもいきなり症状が出る訳ではないので、落ち着いて対処しましょう。
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