もくじ
納豆は1日何個まで?
納豆は、蒸した大豆を納豆菌によって発酵させた日本の発酵食品の一つです。
一般的には糸引き納豆の事を指します。
栄養満点なので、積極的に食べている人も多いのではないでしょうか。
●納豆の主な栄養素
納豆には、人間が健康を維持する為に必要不可欠だとされている5大栄養素が全て含まれています。
・たんぱく質:筋肉や内蔵などを作る成分
・脂質:エネルギー源や神経組織などになる成分
・炭水化物:主要なエネルギー源になる成分
・ビタミン:酵素を活性化させる成分
・ミネラル:歯や骨などを作る成分
また、第6の栄養素と言われる食物繊維も豊富に含まれています。
・食物繊維:腸内環境を整える成分
これだけでも納豆が栄養満点だと言われている理由が分かりますが、食べ過ぎてしまうと身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
納豆は、1日どれ位まで食べて良いのでしょうか?
納豆は1日2パック食べても良い?
納豆が大好きな人の中には1日に2パックも3パックも食べるという人も居るかもしれませんが、それは止めた方が良いです。
納豆は、1日1パックが適量だとされています。
それは、納豆に含まれるセレンという成分が大きく関係しているのですが、詳しくは次項で説明します。
因みに、納豆の原料である大豆には反栄養素が豊富に含まれています。
よく『生では灰汁が強くて、美味しく食べられない・・。』という様な野菜がありますが、それは植物が外敵に食べられない様に生物毒(植物毒)を持っているからです。
この生物毒の様に、人間に有害な栄養素を反栄養素と呼びます。
アンチニュートリエントや栄養阻害物質とも呼ばれます。
●大豆に含まれる主な反栄養素
・フィチン酸塩:ミネラルが水に溶けにくくなって、腸からの吸収が妨げられます。
・ゴイトロゲン:甲状腺機能を低下させるとともに心臓の活動を減退させて、細胞への酸素の供給不足をもたらします。
実は、日本人は昔から大豆の反栄養素に気付いていて、その毒性を可能な限り除外しながら大豆の栄養素を効率的に摂取する事が出来る方法を見付けています。
それが、納豆・味噌・醤油などの発酵食品です。
なので、大豆の反栄養素を避ける為には発酵食品で食べるのがおすすめです。
納豆を食べ過ぎるとどうなる?
●セレンとは?
ギリシア語の『セレネ』(月)に因んで名付けられた元素で、毒性の強さで知られていました。
しかし、人にとって必須の微量元素である事が認識される様になりました。
たんぱく質や酵素の一部を構成して抗酸化反応において重要な役割を担っていますが、毒性が強いので必要量と中毒量の差がとても小さいです。
なので、摂取量には注意が必要です。
セレンを過剰に摂取すると、胃腸障害・下痢・疲労感・焦燥感・末梢神経障害などが引き起こされる可能性があります。
セレンの1日の上限摂取量は納豆2パックに含まれる程度とされていますが、セレンは魚介類・肉類・卵黄などに豊富に含まれているので、他の食品からも摂取しています。
なので、納豆だけで上限量を摂取するのは望ましくないです。
納豆は、1日1パックまでにしておきましょう。
納豆を食べ過ぎると、腸内細菌はどうなる?
納豆に含まれている納豆菌は、腸内で善玉菌の働きをするので、腸内環境の改善に繋がります。
しかし、納豆菌は最強レベルの菌と言われていて、過剰に摂取すると腸内の潜在菌を淘汰してしまう事があるそうです。
何でもそうですが、過剰に摂取するのは止めましょう。
最後に、納豆のおすすめレシピを紹介しておきます。
【納豆とトマトの和え物】
●材料
納豆・トマト・ポン酢・オリーブオイル・ごま油・塩・白ごま・ねぎ
●作り方
下準備:トマト→角切り・ねぎ→みじん切り
①納豆を混ぜる。
②オリーブオイルとごま油を入れて、更に混ぜる。
③トマトとポン酢を入れて、軽く混ぜる。
④塩を入れて味を調える。
⑤器に盛り付けて、白ごまとねぎを散らす。
納豆とねぎは定番の組み合わせですが、この組み合わせは相性抜群です。
ねぎに含まれるアリシンは納豆に含まれるビタミンB1の吸収率を高めてくれますし、納豆にもネギにも血液の巡りを良くする効果があるので相乗効果が期待出来ます。
また、ねぎは納豆に含まれていないビタミンCを補ってくれます。
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