もくじ
お礼をするときののし袋の種類
冠婚葬祭や贈り物を渡す際に用いるのし紙やのし袋ですが、その場面場面によって扱うのし紙も変わってきます。
表書きの書き方やどの種類ののし袋を使用すればいいのか、詳しく解説していきたいと思います。
まず、お礼をするときののし袋の種類から見ていきましょう。
お礼で扱うのし袋は、のし付きで紅白の5本蝶結びのものを使い、表書きは「御礼」または「謝礼」、「勤謝」と書きます。
目下の方へのお礼では「薄謝」と書いても良いでしょう。
ここで使用する紅白の蝶結びは、出産祝いや入学祝い、昇進祝いなど、重ねて起こる、または再び起きても良い事柄の際に使います。
お礼は何度行っても良いことなので、紅白の蝶結びののし袋を使うのですね。
お見舞いのときののし袋の種類
次に、入院などのお見舞いの際はどの種類ののし袋を使えばいいのでしょうか。
お見舞いに行くということは、病気やケガなどのマイナスの要素が考えられますね。
そのため、先ほどお礼の際にも説明しましたが、一般的にお祝いや良いことで使われる蝶結びののし袋は適していません。
何回起こってもめでたいことを指す蝶結びの水引は、お見舞い相手に「何度も起こってほしい」=「何度も入院しても良い」と勘違いされてしまうかもしれません(;^_^A
したがって、お見舞いの際は「繰り返すことのないように」「1度きりでいいように」といった意味をもつ結びきりの水引を使用します。
固く結ばれているため解けることもない水引なので、このような意味を持つんですね。
また、固く結ばれており解くのが難しい水引に、あわじ結び、もしくは鮑結びと呼ばれるものがあり、こちらも「繰り返すことのないように」「今回の1回で終わる」という意味を持っているため、お見舞いには向いていますよ。
色は黒白ではなく、紅白のものを選んでください。
これは、入院している相手方の全快、快方を祈るといった意味が込められるためです。
決して、入院している方の不幸を喜んでいるとかお祝いしているとかの意味ではありませんので、ご安心くださいね。
表書きには「御見舞」あるいは「御伺」と書きましょう。
最後に、注意点としては、のしは付けないようにすること。
先ほども「のし付きで」とチラッと出てきたのしですが、のしとは右上にある飾りのことをさし、縁起物である「あわび」を意味しています。
縁起物であることから、お祝いといった意味も含まれており、お見舞いはお祝い事ではないので、のしは付けてはいけないのです。
この点だけ注意して準備してくださいね。
餞別を贈るときののし袋の種類
次に、餞別を贈るときにのし袋についてお話してまいりましょう。
餞別とは、自分がお世話になった方が退職や転勤、異動、引っ越し、旅行など遠方へ行くときに感謝の気持ちを伝えたり相手の成功や無事を祈って贈る金品のことを指します。
したがって、一般的に餞別の場合、紅白の蝶結びの水引のものを使用しますが、結婚退職や新婚旅行など結婚に関する餞別を贈る際は、紅白の結びきりが望ましいでしょう。
表書きは、餞別の内容によっても変わります。
退職では「御礼」、「御祝」、「御退職御祝」、異動や転勤では「御餞別」「おはなむけ」などなど。
目的と用途によって使い分けてくださいね。
初穂料のときののし袋の種類
次に、初穂料のときはどの種類ののし袋を使用すればいいのでしょうか。
初穂料とは、その年の一番はじめに収穫された穀物、いわゆる初穂や初物に代わるもので、神様にお供えするものとなり、一般的には、合格祈願や安産祈願、交通安全、厄除け、お宮参り、七五三、神前結婚式などで必要なものとなります。
のし袋は、紅白で5本の蝶結びのものを使いますが、神前結婚式の場合は結びきりのものを選びましょう。
表書きには「初穂料」、「御初穂料」、「御礼」などと書きますが、御初穂料は4文字で、「4」という数字は避けたいところ。
初穂料でも十分だと思いますよ^^
法事のときののし袋の種類
最後に、法事のときののし袋の種類について説明してまいりましょう。
のし袋にはおめでたい内容のものばかりではなく、通夜や葬儀など悲しい出来事でも使用することがあり、それらを弔事用ののしと言います。
弔事用は主に黒白、黄白、双銀(青白)の色があり、水引は結びきりです。
法事でもこちらを使用します。
表書きには「御供」、「御供物」、「御仏前」と書きます。
さて、それぞれの場面でののし袋の種類についてお話してまいりましたが、いかがでしたか?
ひと通りご説明しましたが、これらは一般的なことであって、住んでいる地域によっては使用するのし袋が違うかもしれませんので、その地域の方々に倣って準備するようにしましょう!
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