もくじ
いちじくの食べ方で注意することは?
いちじくは美味しくて栄養も満点ですが、少し食べ方に注意が必要です。
というのも植物繊維が多く含まれているので便秘の方にはいいですが、食べ過ぎると下痢になってしまうこともあります。
また、メロンなどで口が痒くなる人もいると思いますが、いちじくでも口が痒くなることがあります。
これはタンパク質を分解する酵素がアレルギー反応を起こしてかゆく感じてしまうということです。
しかし、このタンパク質を分解する酵素(フィシン)は熱に弱いので熱を加えたレシピで食べるといいですよ。
そのレシピは後ほどご紹介しますね!
いちじくは皮ごとジャムにできるの?
いちじくは8月から10月初めにかけて旬の果物で、青い実をつけたと思っていると夏の暑さと太陽の恵みで一気に実が熟してしまいます。
木にどっさり実をつけるので、食べるのが追い付かないという時はやはり「ジャム」ですね。
柔らかくなるまで煮詰めるので、皮も邪魔にならないほど違和感がなくおいしいジャムになるんです。
そして皮にはなんと、整腸作用のある食物繊維や、抗酸化作用のあるアントシアニンがたっぷり含まれているので、ジャムにするなら断然皮ごとがおすすめですね。
また、いちじくは収穫してから日持ちがしないので、ジャムにするなら収穫してすぐの方が新鮮でおいしいものになるでしょう。
ジャムは長期保存もできるので、ヨーグルトやパンに合わせたり、クッキー生地に混ぜて焼くなどしてアレンジも可能です。
いちじくを使った人気のレシピは?
いちじく料理として代表的なのは、コンポートやジャムといった甘いものが多いと思います。
今回ご紹介するのも「いちじくの甘露煮」といって、山形県の海側の地域に昔からある料理のレシピです。
秋になるとどの家庭でも作っていた定番の保存食でした。
材料もいたってシンプルで、いちじく1キロに対して砂糖が250グラム(これはお好みで)、酢が小さじ2、醤油小さじ3です。
作り方は、洗ってヘタを取ったいちじくを鍋に入れ、砂糖を全量分いちじくにまぶし、全体に行きわたらせます。
砂糖がいちじくとなじんだら酢と醤油を加え、落し蓋をして中火で煮詰めていきます。
よく鍋をチェックしないと焦がしてしまうことがあるので、煮汁が出てくるまでは注意です。
煮汁が出てきたら弱火に変えて、1~2時間ほど煮込みますが、ふっくらと仕上げたいときは1時間ほどで火を止め、歯ごたえのしっかりしたものを好みなら様子をみて2時間ほど弱火で煮てください。
あめ色になって煮汁もなくなりかけるとシコシコした、いちじくの甘露煮の完成です。
冷めてから密閉容器などで保存し、冷蔵庫に入れればかなり長持ちしますよ。
いちじくの皮にもし農薬がついていたら害はないの?
いちじくは一般的に病害虫に強い木と言われ、無農薬栽培も多くの農家で行われています。
でもいちじくの栽培はやはり、病害虫との戦いでもあります。
病害虫からいちじくを守るため、やむを得ず農薬を使う時もありますが、実や葉に直接かけることはなく木の根元にかけるだけのようです。
それほど強力な農薬は基本的に使用しませんが、皮ごと食べるときは気になりますね。
今は野菜や果物をきれいに洗う、専用の洗剤も販売していますので、水洗いだけでは心配だという場合は使用するといいでしょう。
農薬はたいてい水で薄めて使用するので、残留の心配はありませんが、水洗いを2度か3度するだけで皮も安心して食べることができます。
体への被害はないと考えていいでしょう。
どうしても気になる場合は、薄く皮を剥いたりして食べてみてはいかがですか。
いちじくの皮の上手なむき方は?湯むきもできるの?
いちじくは皮や中のツブツブまで食べられますが、皮が気になるときはむいて食べましょう。
ツブツブは種に見えますが、実はいちじくの花。
中に隠れていて見えないことから「無花果」と書くのです。
皮のむき方は意外と簡単で手でむく場合は、ヘタをとってそのままバナナの皮のように下にむいていくと簡単です。
また完熟したいちじくなら、下の方から皮が裂けてきますのでそこから皮をむくといいですよ。
皮が裂けていないいちじくは、下からだとむきづらいのでやはりバナナ式がおすすめです。
上手にむく方法として、トマトと同様に「湯むき」もあります。
でも完熟したいちじくにはかえって不向きなやり方ですので、皮が裂けていないいちじくを使いましょう。
熱湯につけてすぐ取り出し冷水に入れると、トマトのようにするっとむけますので試してみてください。
いちじくの食べ頃ってどんなとき?
最近はさまざまな品種のいちじくが出回り、黒や緑のものまで店頭で見かけます。
透明な袋に入って売っていることが多いので、どれが食べ頃なのか確かめることは難しいですね。
スーパーで売る袋入りの物でしたら、丸くて皮に張りと弾力がありつやつやしているものがいいいちじくです。
また、ヘタの切り口が白くなっているのも新鮮な証拠ですのでチェックしてみてください。
下の方が少し裂けているのも熟している証拠なので、まさに食べ頃です。
木になっているいちじくなら、香りでピーンとくるでしょう。
甘い香りがするいちじくは、今まさに食べてくださいと言っているようなもので、収穫してすぐ食べるとその甘さに驚くはずです。
また、未熟のいちじくは胃を荒らす原因になるので、よく見極めて食べるようにしましょう。
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