もくじ
お墓参りに行くのに最適な時間は?
時期としては春と秋のお彼岸・お盆・お正月・命日・月命日などになると、お墓参りに行く人も多いと思います。
「お彼岸やお盆やお正月に、何でお墓参りに行くの?」と思う人も居るかもしれませんね。
お彼岸は、故人が住むあの世と生人が住むこの世が最も近付く日と言われています。
この日は、太陽が真東から昇り真西に沈みます。
あの世は西にありこの世は東にあると考えられているので、あの世とこの世が最接近するとされています。
ここから、ご先祖様を供養する習慣が出来たのです。
お盆は、故人がこの世に帰ってくる日と言われています。
なので、お墓参りをして故人を迎えに行くのです。
お正月も、故人がこの世に帰ってくる日と言われています。
この日は、故人が子孫の幸せを願う年神様として帰ってくるそうです。
では、お墓参りに行くのに最適な時間は知っていますか?
基本的には、午前中が良いとされています。
※詳しくは次項で説明します。
お墓参りに行く時間は朝以外は駄目?夕方に行くデメリットは?
午前中が良いとされている理由は、お墓参りの時間を一日の中で優先させるべきという考えからきたものです。
他の用事を済ませてからではなく先ず時間を確保するという気持ちが、故人を敬う事に繋がるという事だそうです。
『昼以降にお墓参りに行くと霊が憑く』という様な言い伝えが残る地域もありますが、これも故人を敬う気持ちから生まれた物でしょう。
ただ午前中にお墓参りに行くとなると、お墓がある場所の近くに住んでいる・時間に余裕のある生活をしているなど、それなりに条件が必要ですよね。
現代では、お墓の近くに住む人は少数派ですし忙しい生活を送っている人も多いです。
なので、最近では午前でも午後でも良いという考え方が一般的です。
ただ、お墓参りはお線香やお花を供えるだけでなく墓地の掃除をするのが一般的なので、午前中に行くのがおすすめです。
墓石の汚れを拭き取ったり周りの草を抜いたりといった作業は、時間と手間が思っているより掛かる可能性が高いからです。
午前中に行って、ゆっくり丁寧に作業する方が良いですよね。
また、霊園や墓地には足場の悪い所や狭い所もあります。
暗くなって周りが見えにくくなると転倒や衝突などの危険が増すので、安全面からも午前中の方がおすすめです。
ですが特に禁止されている時間帯がある訳ではないので、時間が取れる・道が渋滞しないなどの理由で午後が良い人は午後に行きましょう。
お墓参りの仕方
一般的なお墓参りの仕方を紹介します。
①挨拶
先ずは故人に挨拶をしましょう。
②掃除
次に掃除をしましょう。
●基本的な手順:墓石の周辺の草や落ち葉やゴミなどを片付ける→花立や線香皿などを洗う→布やスポンジで墓石を磨く
③お清め
掃除が終わったら、墓石に水を掛けてお墓を清めましょう。
④お供え
お清めが終わったら、お供えをしましょう。
お供え物は半紙や懐紙を敷いて上に乗せ、お花は清潔な水を入れた花立に挿しましょう。
⑤お線香
次に、お線香をあげましょう。
お線香は立てる場合も寝かせる場合もあるので、やり方を確認しておきましょう。
火を消す時は、手で仰ぎましょう。
普段は息を吹き掛けて消すと思いますが、仏教では口は人間の悪い行いを生み出す原因の一つである汚らわしい物という考えがあります。
なので、息でお線香の火を消すのは無作法とされています。
⑥合掌
次に、合掌をしましょう。
順番は、故人と縁の深い人からです。
この時、墓石よりも姿勢が低くなる様にするのが礼儀なので、しゃがんで行いましょう。
⑦片付け
最後に、片付けをしましょう。
お供え物やゴミは持ち帰り、来た時よりも綺麗な状態にして帰る事を心掛けましょう。
お墓参りに持って行く花のおすすめとタブー
お墓参りに持って行く花に特に決まりは無いので、故人が好んでいたから・仏花だからなどの理由で選んでも大丈夫です。
ですが、あまりに派手だったり大きかったりすると相応しくないと思われる可能性もあるので、無難な花を選ぶのが良いかもしれません。
お墓参り・葬儀・法事などの死者への手向けの花で、多くの人が真っ先に思い付くのは菊でしょう。
菊は古くから邪気を払う花とされていますし、長持ちする上に枯れても花弁が散乱しないので、お墓参りに最も適しています。
因みに、フランスでも菊を持参してお墓参りに行くそうです。
フランスでは11月2日が死者の日(日本でいうお盆に該当する日)で、国中の人々がお墓に菊を供えるそうです。
おすすめしないのが、棘のある花・毒のある花・香りの強い花です。
具体的には、薔薇・彼岸花・百合などです。
これらは非常識だと思われる可能性が高い上に片付けが大変だったりするので、おすすめはしません。
お墓参りで持ってきた花は持ち帰りするべき?
お供えした花は、そのままにしておいて良いです。
(食べ物は、動物や不審者が墓地を荒らす原因になる可能性があるので持ち帰りましょう。)
枯れるのが気になる場合は、造花をお供えするのも一つの手です。
基本的には生花が良いとされていますが、造花が禁止されている訳ではありません。
生花が良いとされる理由は、お参りする人達が生命の儚さや尊さを再確認する為と言われています。
最後に、お墓参りの時の基本的な持ち物を確認しておきましょう。
●掃除道具
●手桶・柄杓
●お線香
●マッチ・ライター
●お供え物
●お花
掃除道具や手桶や柄杓は貸し出している所もあるので、事前に確認しておくと荷物が減って楽ですね。
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