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蛍光灯の処分方法には実はさまざまな問題が・・・
室内の明かりでも使われる蛍光灯ですが、電気がつかなくなって交換する際、皆さんはどのように処分されていますか?
どのように処分すればいいのかわからない方も多いと思います。
実は、「蛍光灯といってもゴミなんだから」といって容易に捨ててはいけないものなんです。
蛍光灯にはさまざまな種類があり、中には水銀という有害物質を含むものも多数あります。
もし間違った方法でゴミに出したり処分したりしてしまうと、環境汚染や人体への健康被害も出るリスクがあるんです。
そういった問題が起きないようにも、蛍光灯の処分には細心の注意を払い、正しい方法で処分しなければいけません。
間違った方法としては、割って捨てることです。
割ってしまうと有害物質が空気中に出てしまいます。
割るつもりはなくても、不意に割れてしまったりすることもあるでしょう。
その場合、指などにケガをしないよう気を付けながら、破片は掃除機で吸い取り、ガムテープなど粘着力のあるもので破片をすべて取り除きましょう。
ただ、実情として現在の日本では、蛍光灯のおよそ80%が埋め立て地で処理されており、もし蛍光灯が割れて水銀が排出されている場合は、土壌を汚染し、それが雨が降ることで地下水や河川に流れていき、水質も汚染され、魚や鳥、野菜までに水銀が及び、最終的に人間に返ってくるといった負の連鎖を引き起こしてしまうかもしれません。
この環境汚染や健康被害を防ぐためにも、蛍光灯を割って処分するのはいけないということ、そして、そもそも埋め立て地に処分するよりリサイクルで無害化処理をおこなうことが望ましいということがわかりますね。
蛍光灯の処分は無料でできる?
さて、蛍光灯の処分について、どのように処分すればいいのかを説明していきたいと思います。
まず、無料でできるのかという点について。
家庭から出た蛍光灯のゴミに関して、無料で処分することが可能です。
それは、自治体に回収してもらうことです。
自治体によってゴミの分類や処分についての規則が違いますが、ほとんどの自治体では「燃えないゴミ」として捨てることが可能です。
通常のゴミ捨て場に捨てるケースや自治体が設置している回収ボックスに入れるなどの方法で回収しているところもあるようです。
他には、「割れないように箱に入れた状態で出す」や「有害ごみの専用指定袋に入れて出す」などと設定されているところもあり、そのルールを守らないと回収してもらえないので、蛍光灯を出す場合は事前にチェックしておきましょう。
蛍光灯の処分を会社に依頼することはできる?
大量の蛍光灯を処分したい場合や早急に処分したいとき、自治体の回収が間に合わないときなどは、不用品回収を担当している会社に発注する方法も処分方法のひとつとしてあります。
業者に頼むと、家庭から出たもの、工場や会社から出たもの、また、他の不用品と合わせて処分することも可能で、さらに日時指定で回収してくれたり運搬してくれたりするなど、幅広く対応してくれますよ。
費用は1品からの値段で、2,000円~4,000円が多く、それに加えて運搬費用もプラスされることもあるので、5,000円は予算として出しておくと良いと思います。
業者によっては、大量の不用品を処分する方に対して「定額パックプラン」などもあるので、処分前には見積もりを取ってもらうといいですね。
ただ、不用品回収の会社に依頼する場合、注意する点もあります。
それは、中には悪質な業者がいるということです。
回収後に追加費用を請求したり不法投棄したりと悪質な業者もいるので、業者選びは慎重に行う必要があります。
業者選びのポイントとしては、スタッフの対応を見ることや産業廃棄物収集運搬などの許可を取得していること、まとめて不用品が処分できること、見積書の内容が細かく記載され料金システムも明確であること、口コミや評判が良いこと、見積もりや相談を無料でしてくれることなどをチェックしておくことです。
安心して依頼できる会社を見つけましょう。
工場や会社から出た蛍光灯はどう処分する?産業廃棄物として処分されるの?
家庭から出た蛍光灯について無料回収や会社に依頼する方法についてお話しましたが、工場や会社から出た不要な蛍光灯についてどう処分するか詳しく見ていきましょう。
工場や会社から出た蛍光灯は、通常「産業廃棄物」として処分されます。
これは義務なので、必ずそう処分すると決められています。
この場合、許可を得ている専門の業者に依頼し回収・処分してもらうことになります。
こういったケースでも、業者の選定には注意が必要です。
産業廃棄物処理に関する許可をきちんと得ているのか、前もって確認しておきましょう。
蛍光灯の処分は家電量販店でもやってもらえるの?ヤマダ電機、ケーズデンキ、エディオンの場合
家電量販店などで乾電池の回収ボックスなど見かけたこと、ありませんか?
このように、蛍光灯の回収も家電量販店でおこなっているのでしょうか?
これは、自治体や家電量販店によって回収ボックスを設置しているところとしていないところがあるんです。
自治体の回収ボックスを家電量販店やホームセンター、スーパーマーケット、公共施設などに設置しているケースがあるんですね。
このようなお店を蛍光灯回収協力店舗といいますが、これらがどこにあるのかは自治体の公式サイトで確認することができるので、お住まいの地域の公式サイトを閲覧してみてください。
最後に、ヤマダ電機、ケーズデンキ、エディオンの3店舗について回収ボックスがあるかどうか説明して終わりたいと思います。
【ヤマダ電機】
地域によりますが、回収ボックスを置いている店舗があり、北海道のヤマダ電機テックランド札幌本店や愛知県のヤマダ電機LABI名古屋などに設置されています。
【ケーズデンキ】
こちらも地域に寄りますが回収ボックスを置いている店舗があり、愛知県のケーズデンキ大樹寺店や北海道のケーズデンキ厚別店などに設置されています。
また、ケーズデンキでは時期によって下取りキャンペーンも行っているので、キャンペーンも要チェックですね。
【エディオン】
公式ホームページで確認しましたが、平成29年3月1日時点で蛍光灯の回収は行っていないようです。
ただ、エディオンは地球環境保全活動に力を入れており、小型家電リサイクルを行っています。
そこにも蛍光灯は含まれていませんが、特定対象品目である小型家電がありましたら、問合せしてみてくださいね。
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