もくじ
雑穀米の危険性はあるの?例えばどんなこと?
健康志向が高まり、昔から食べていたヒエやアワやキビなどの雑穀と呼ばれる食品がスーパーにも並んでいます。
飽食の今だからこそ、食というものが見直されてきているようですね。
でも、この健康食ともいえる「雑穀米」は摂り方によっては少々危険性があることがわかりました。
雑穀と呼ばれる食品には、アプシジン酸とフィチン酸というあまり聞き慣れない成分が含まれています。
普段食べている米は精米されているので、これらの成分は取り除かれていますが、精米されない玄米や大豆・ヒエなどのあらゆる種子にこの成分が含まれているのです。
簡単にいうと「発芽毒」や「種子毒」の原因とされる成分で、ミネラルの吸収を邪魔したり、細胞内のミトコンドリアに悪影響を及ぼします。
食べてすぐ体の具合が悪くなったりするわけではなく、正しい方法で食べ続けないと低体温になったりアレルギーをおこしたりと、体に異変が起きる可能性があるのです。
食べる前にどのような雑穀が含まれているのか、よく見てみましょう。
雑穀米は炊き方の分量によって危険性は違うの?
危険性があるからと言って、雑穀米を否定することもできません。
人間の体に必要なビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維などが多く含まれています。
これらの豊富な栄養素を逃すことなく、しかも健康的に摂取するために、ちょっとした工夫で毒素を防ぐ方法があるのです。
玄米や雑穀を長時間水に浸すことで、発芽しようという働きを促し、解毒作用につながります。
玄米の場合は、購入するときに低温で乾燥させたものを選ぶようにすると、高温乾燥よりも発芽しようとよく働きます。
水に浸す時は、1時間おきに水を取り替えないと雑菌を繁殖させてしまうので衛生管理も大事ですね。
おいしくて安全な炊き方の分量は、白米1合に対して雑穀は大さじ1杯です。
白米の割合に対して雑穀の割合が多すぎると、消化不良を起こすことがあるのでまずはこの割合から始め、だんだん増やしていくといいでしょう。
雑穀の種類も初めから何種類も使用せず、玄米から始めて五穀、十穀と増やしてみましょう。
雑穀米の炊飯器での炊き方は?
たいていの家庭では炊飯器を使用していると思います。
最近の炊飯器は、昔ながらの釜やガス炊きに引けを取らないようできているので、充分おいしく炊けますよ。
ブレンドされた雑穀だとより簡単ですね。
ただし粒の小さい雑穀は、炊飯器の蒸気穴をふさいでしまうことがあるので、あまり多く入れないようにした方がいいです。
大事なのはやはり雑穀の下処理で、水に浸けたものを使用することです。
白米を研ぎ、炊飯器にセットして分量の水を入れますが、雑穀米の量に応じて調整するのを忘れないようにしてください。
雑穀米を入れて軽く混ぜ、夏は30分冬は1時間ほどそのままにしておきます。
その後スイッチを入れて炊き、炊きあがったら15分ほど蒸らして上下のご飯が逆転するようにしゃもじで軽く混ぜます。
ポイントは下処理と白米と合わせたときにも水に浸すことで、お好みで自然塩をひとつまみ入れると、甘みが増します。
雑穀米は幼児でも食べられる?何歳ぐらいからいいの?
下処理をすることで毒素が消え、安心して食べられる雑穀米はぜひ子どもにも食べさせたいと思いますね。
でも摂りすぎは消化が悪かったりするなど、まだ問題はあります。
子どもに食べさせるなら、消化器官の機能がしっかりする4歳から5歳ごろからと言われています。
大人のように雑穀米のみや、割合が少し多めの雑穀ごはんを幼児期から食べると消化不良を起こしやすいのです。
大人と同じ食品を食べられるようになれば、少しずつ与えてみてアレルギーがないなら大人と同じように食べても問題はありません。
注意しなければならないのは「乳幼児期」で、柔らかくしたり割合をかなり少なくしても、与えるのは避けましょう。
食物繊維が豊富なため、まだ消化器官が未熟な乳幼児は一切消化することができないからです。
乳幼児期は成長する過程でも大事な時期ですから、主食は白米のおかゆや普通のやわらかいご飯が最適です。
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