もくじ
食パンのカビは取って食べるのは大丈夫?
食パンにカビが生えてるのを見つけて、カビの部分だけ取って食べる人って意外といるみたいです。
しかしこれって、危険な場合もあるんです。
食パンの片隅にカビが生え、その反対側なら大丈夫そうですが、実はパンの中でカビ菌が広がっているので、食べればカビ菌が知らないうちに体に入っていくということになりますね。
特に春から夏にかけた湿度の高い場所なんかは、絶好のカビが生える環境ですので、食パンは購入を控えるか、カビの生えないうちに食べきることをおすすめします。
決して油断せず、たかがカビと思わないことです。
毎日食パンを食べる人は、もしかしたら毒性のあるカビ菌が潜むパンを毎日食べることになりかねませんので。
食パンに生えるカビにはどんな種類があるのか?
家族みんなで食べることの多い「食パン」。
朝の忙しいとき、食べようと思ったらカビが生えてた!ってこと、ありませんか?
カビにもいろいろあって、食パンに生えるカビは主にこの3つです。
①青カビ(ペニシリウム)
パンや餅、ミカンなどに多く生えるカビで、よく見ると白いフワフワとした繊毛があるのがわかります。
この中にカビが肉眼で確認できれば、相当な量のカビ菌がいるので食べるのはやめた方がいいです。
腎臓病の原因になる菌があるといわれるほどですから。
余談ですが、この青カビから世界初の「ペニシリン」という抗生物質が作られました。
②コウジカビ(アスペルギルス)
いわゆる白カビで、パンを始めトウモロコシやケーキ、ピーナッツに多く発生します。
肝臓がんなどの、発がん性物質を含む成分があると言われているので、こちらも見つけたら食べない方がよさそうですね。
③黒カビ(クラドスポリウム)
色でわかるように、風呂場などでみかけるカビがこれで、和菓子やケーキ類にも繁殖します。
ぜんそくやアレルギーの原因になる物質が含まれているようです。
どのカビにも体に有害な物質があるので、健康を考えればカビの生えたパンは食べない方がいいかもしれません。
食パンに生えるカビの色は?
食パンに生えるカビの名前には、だいたい色がついていましたね。
青カビといっても、ブルーではなく、緑色をしています。
濃い色から薄いものまでありますが、濃いからといってカビの毒性も強いわけではなく、濃さに関係なく毒性は同じです。
無害と有害な種類があり、無害な青カビの代表格が「ブルーチーズ」です。
コウジカビは白カビといわれ、酵素を多く含む日本でもおなじみのカビです。
麹食品に多く使われているので安心なようですが、一度生えたら繁殖するのも早く、発がん性物質を含むため、安全のため見つけたら食べるのを避けましょう。
黒カビも同様、繁殖力と生命力が強いカビで、空気中に多く飛び散っているので、パンや食品につくと厄介ですね。
黒カビの中には、毒性の強いものもあるので注意が必要です。
食パンにカビが生えるのは何日くらい?
パンにカビが生えるまでの期間は、実はパンによって違うこと、ご存知ですか?
工場で製造して店に並ぶパンは、比較的長持ちするように食品添加物が入っています。
消費期限は約5日~6日になっていると思います。
パン屋さんなどの手作りパンには添加物が一切含まれておらず、消費期限も短めになっているはずです。
この2種類のパンではどちらが早くカビが生えるかというと、当然無添加の手作りパンと思われがちですが、カビ菌が付着しなければそもそもカビは生えないんです。
でも確率は無添加パンの方が高いでしょうね。
カビの胞子がパンについてから発生するまでには、常温で2~3日かかります。
なので、購入したら空気に触れる時間を減らすようケースに入れたりする工夫が、カビが生えるまでにかかる日を長くできるのです。
食パンにカビが生えないようにする工夫は?
食パンをカビから守る方法が、いくつかあります。
買ってその日に食べきれるのなら一番いいでしょうが、やはり袋に何枚か残りますよね。
そんなときに便利なのが、パンの水分をなくさないまま冷凍保存する方法です。
スライスされていれば、1枚ずつラップでていねいに包んで冷凍庫へ。
これなら空気に触れず低温での保存なので、パンにカビが生えることはありません。
約2カ月は安全に保存できますが、冷凍だからといって長期間の保存は風味が落ちますので、期間内に食べきった方がいいですね。
冷凍庫から出してそのままオーブントースターで焼けるので、とても便利です。
冷蔵庫でも多少は保存が効きますが、冷凍庫よりは安心して食べる期間は短くなります。
カビから食パンを守り、おいしく食べたいですね。
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