もくじ
揚げ油は、何回まで使って良い?
揚げ物は大量の油を使うので、油を使い回せば節約になります。
しかし、何度も使い回していると揚げ物の味や油の質が落ちると言われています。
では、どれ位までなら味や質に影響せずに使い回せるのでしょうか。
揚げ油の使い回しは、次の2点に注意して判断するのが良いです。
油の色・揚げた食材
●油の色
油は何回も使うと黒ずんでくるので、その状態になったら処分するのが良いです。
●揚げた食材
油に溶け出している食材の成分が原因で、油の粘度が上がったり臭いが強くなったりします。
レシチンの様な乳化成分が出ると油が泡立って吹きこぼれやすくなるので、泡立った油は味や質に影響が無くても使わない方が良いです。
醤油やカレーなど味付きの食材は特に油に味が汚れやすいので、これらの食材を揚げた油は保存せずに処分する方が良いです。
出来るだけ長く再利用するには?
使用済みの油は、保存する前に以下の方法で綺麗にしておきましょう。
●冷ご飯を入れる
細かくした冷ご飯を、揚げた直後の温度が高い油の中に入れます。
暫く置いておくと、油や衣のカスを吸着してくれます。
●ジャガイモの皮を揚げる
ジャガイモの皮を油の中に入れて、5分程度揚げましょう。
ジャガイモの皮に多く含まれている食物繊維が、油の酸化物を吸着してくれます。
●片栗粉を入れる
容器にキッチンペーパーを敷いて使用済みの油を入れて、そこに水溶き片栗粉を入れます。
(水溶き片栗粉は、少し固めに作りましょう。)
暫く置いておくと、片栗粉と油が分離して片栗粉が下に沈殿した状態になり、その片栗粉に油や衣のカスが吸収されて油が濾過されます。
正しい保存方法は?
上記の方法で油を綺麗にしたら、正しい方法で保存しましょう。
保存する時に油が熱いまま蓋をしてしまうと、蓋に水蒸気がついてそれが下につたって水が油に混入してしまいます。
なので、ポットに入れても油が完全に冷めてから蓋をしましょう。
(容器については後述します。)
その後、冷蔵庫やシンクなどの冷暗所で保存しましょう。
使用済みの油は傷みやすくなっているので、出来るだけ早く使い切りましょう。
余談ですが、正しい油の捨て方を紹介しておきます。
油を捨てる場合は、牛乳パックやビニール袋や新聞紙などを使って処理した後、燃えるゴミとして捨てましょう。
流しに直接捨てる様な事は、絶対にしないでください。
また、自治体によっては油を再利用している場合もあるので、確認してみると良いでしょう。
おすすめの保存容器は?
1番のおすすめは、油を保存する専用容器であるオイルポットです。
【竹原製缶(TAKECAN)/トルネオ フッ素 オイルポット 1.2リットル 1080円】
油を早く濾せる様に、網の部分に新開発のトルネードフィルターが採用されています。
お手入れ簡単なフッ素樹脂加工であるのも高ポイントです。
【万年(Mannen)/m.design オイルポットmini 0.8リットル 772円】
小型で軽量で、お洒落なデザインです。
シリコンコート加工がされているので、お手入れがしやすいです。
オイルポットが手元に無い場合は、瓶やペットボトルを工夫する事で代用が可能です。
瓶もペットボトルも遮光性が無いので、アルミホイルを巻いて遮光してから使いましょう。
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油は酸化する?酸化防止は?
油は、長期間保存していると空気中の酸素・光・熱・水・微生物などの作用により酸化していきます。
酸化した油は、匂いや味が劣化します。
更に酸化が進むと、過酸化脂質という物質が生成されます。
過酸化脂質は、動脈硬化を引き起こすと言われている身体に悪影響を及ぼす物質です。
油の酸化は加熱によって加速していくので、油はあまり使い回さない方が良いのです。
酸化に大きい影響を与えると言われているのが、酸素と熱です。
・使う時に蓋を開けたままにしない
・酸素と触れる面積の少ない容器を選ぶ
・使う時にコンロの近くに置かない
・高温になる場所で保存しない
これらを守ると、酸化を遅らせる事が出来ます。
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