もくじ
アライグマの生態や特徴
アライグマはもともと日本に生息していたわけではなく、ペットとして海外から持ち込まれた動物になります。
ペットで飼っていたものが、飼えなくなってしまったなどの理由から森に放され、そのアライグマが繁殖して増えてしまったのでしょう。
アライグマは繁殖力があるので、増え続けてしまっています。
そのため農作物等の被害も出てきていて、屋根裏などを住処としていることも多く被害が拡大しています。
アライグマはかなり気性があらいので見た目はかわいらしいのでつい手を出して触りたくなってしまいますが、襲ってくることもありますし、病気なども持っていることもあるので見つけたらむやみに触らないようにしましょう。
大きさは全長しっぽまで合わせると140センチぐらいあるものもいます。
全長60センチから100センチぐらいのものが標準サイズになります。
糞尿はかなりきつい悪臭のため、屋根裏などに住まわれたら住人にかなりのストレスを与えてしまいます。
アライグマの駆除に許可は必要か?
アライグマは特定外来生物に指定され危険性物とも言われていて、一般人は外来生物法により飼育、保管、運搬などが禁じられています。
アライグマは害獣に指定されている為、駆除をする事は出来ますが、自治体に許可を取る必要があります。
許可を取る際はアライグマによってどのような被害があり、被害が確認された場合だけ申請の許可がおります。
アライグマの被害が多い自治体では、防除計画を策定して外来生物法に基づいて積極的に駆除を行っています。
有害駆除の報奨金はアライグマ1匹あたり2,000円程度で、福島県ではアライグマ1匹あたり3,000円支払う奨励金制度があります。
都道府県によって報奨金は異なりますが、アライグマは勝手に捕えて駆除する事は法律で罰せられる事もありますので注意が必要です。
アライグマによる被害はどのようなものがあるのか?
アライグマによる農作物の被害には、スイカ、メロン、トウモロコシ、イチゴなどがあります。
収穫した農作物はアライグマに食べられない場所に保管するようにし、廃棄する農作物は畑に放置しないようにして処分します。
アライグマは軒天井の換気口、床下の通気口、換気扇など頭が入れる隙間があれば簡単に侵入し家に住みつく事があります。
天井裏に住みついた場合は同じ場所に排泄する習性がありますので、大量の糞尿でものすごい悪臭になり天井の床が腐って抜けてしまう事もあります。
アライグマが侵入できないように侵入口になる隙間を金網などでしっかり塞ぐようにします。
アライグマやアライグマの糞を触ってしまうと病原菌やウイルス感染し、命の危険も考えられますので手洗いをきちんとする事が大切です。
アライグマを駆除する場合にかかる費用は?
捕獲オリを設置する場合は必ず許可が必要になり、1ヶ月設置をすると1万円程度かかります。
各自治体に申請をすれば無料で捕獲罠を借りる事が出来、エッグトラップという対アライグマ専用の罠が注目されています。
罠を使用する際には狩猟免許が必要で、狩猟期間に行うか捕獲許可を取る事が必要になります。
有害鳥獣駆除の申請を代行してやってもらう為には3,000円程度かかり、捕獲したアライグマを回収、処分してもらうのに2万円程度かかります。
捕獲できるまで餌の交換を業者にやってもらう場合は3,000円程度かかりますが、各業者によって料金が異なりますのでホームページで確認をすると安心です。
アライグマは見た目よりもとても凶暴で、素人が駆除するには危険が伴いますので注意が必要です。
駆除した後のアライグマはどうなるの?
アライグマを捕獲した場合は、すぐに市役所に連絡を行い自分の判断で処理を行わないようにします。
市役所で対応できない場合は、自治体の農政課や動物愛護センターに連絡を行います。
自宅でアライグマを捕獲した場合は、回収してもらうまで自宅で保管する事になりその場で殺処分され回収されます。
捕獲したアライグマは移動する事が禁止されていますので、適切な方法で処分されます。
駆除した後のアライグマは、都道府県の防除計画で安楽死を行うように示されていて、殺処分の方法では炭酸ガスが主流で二酸化炭素による安楽死になります。
アライグマによる被害は年間数億にものぼると言われている為、殺処分をする事で被害を防ぐ以外に方法はないようです。
アライグマを駆除する事に反対の声もあるが
アライグマはアメリカからペットとして移入された外来種で、小さいうちは人になついて可愛らしさがありますが大きくなるにつれて性格が荒くなり扱いにくくなります。
体長は60cm〜100cm、体毛は灰褐色から茶褐色でしっぽに5~10本のリング状の模様があり見た目はとても可愛らしい動物です。
習性は夜行性ですが人や獲物の活動に合わせて昼に行動する事もあり、運動能力が高く時には威嚇して攻撃を行う凶暴性な面もあります。
繁殖時期は春で、1回の出産で3〜4匹産み1歳未満の子供の生存率は50%と高い為繁殖し増えて行きます。
アライグマが増える事で人間の生活に害を及ぼしてしまいますので、駆除をするのはかわいそうだと反対する人もいますが仕方がないようです。
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