もくじ
スーツの袖が長い?
会社で働くときや正装するときに、必要になるのがスーツです。
購入後、着たときに袖が短かったという経験がある方もいるでしょう。
また、古いスーツを直して着たいという人もいるでしょう。
では、スーツの袖を直すにはどうすればいいのでしょうか。
今回は、スーツの袖の長さについて、袖の直し方やそのときのボタンの対処など、詳しくご説明してまいりましょう。
スーツの袖の長さについて、長いとか短いとか、標準的な長さは一体どのくらいなのでしょうか?
人それぞれ腕の長さやワイシャツの長さがあるので、一概にこれと言った長さは断言できませんが、
一般的には、スーツの袖丈から覗くワイシャツは、1~2センチほど見えていることが理想であると言われています。
しかしながら、ワイシャツの袖丈やカフスの大きさ、そして腕の長さによって、その人の理想的なスーツの袖の長さは変わってきます。
目安としては、スーツを試着した際、手首のくるぶしにスーツの袖丈を合わせると、長い袖のワイシャツでも短いワイシャツでも着こなせると思いますよ。
これは、皮膚とスーツが密着しないよう、汚れがつきにくいようにするためだと言われています。
一番良いとされているのは、同じ袖丈のワイシャツをスーツと併せて試着し買うことですが、そうもいかないですよね。
なので、手首のくるぶしに合わせて試着することをお試しくださいね。
スーツの袖の直し方は?
スーツを買ったはいいものの、やっぱり袖を直したい・・・とお悩みになる方もいらっしゃると思います。
お店に直してもらう場合、その長さによって金額は変わりますが、3.5センチより短ければ3,000円程度でやってもらえますよ。
しかし、それ以上長い場合は、ボタンの位置の関係もあり、デザインの変更なども加わるので、金額もおのずと上がってしまいます。
スーツの袖の直し方で、袖口の長さのみを変えるのであれば、自分でも簡単にできますよ。
まず、袖口を丁寧にほどいてください。
次に、短くしたい長さとその長さからプラス5センチほど残して切ってください。
そして、縫いやすくなるように表地と裏地にアイロンをかけます。
最後に、裏地にキセを5ミリ程度かけてまつり縫いをします。
これで完成です。
少し手間かもしれませんが、1、2センチ程度のお直しをお店に出してお金がかかってしまうなら、自分で直した方がお得かもしれませんね。
スーツの袖のボタン位置はどうしたらいい?
問題となるのは、スーツの袖のボタン。
袖丈を短くしたのはいいものの、ボタンとのバランスを見ると、結構不細工な見た目になってしまうこともしばしば。
ただの飾りでついているボタンについては、先ほど紹介した直し方で袖口を直し、ボタンを付け替えるだけで大丈夫です。
それでも、袖の部分が開く形でボタンがついてあるものに関しては、袖丈を変えるとそこも変えないといけないという問題が出てきます。
また、もうひとつの方法として、スーツの肩の部分を調節し袖丈をつめる方法もありますが、これはさすがに素人の私たちでは直すのはとても困難です。
この場合は業者に頼むことになるでしょう。
その場合の予算はいくらほどになるでしょうか。
袖口を直すとして、ボタンの位置を変えるのに大体ひとつ200円くらいだと考え、袖丈を短くするのに3,000円、例としてボタンが4つであれば両腕で8つなので、プラス1,600円、合計4,600円ですね。
肩の部分から直すとなれば、5,000円~6,000円ほどかかります。
頼む業者によっても金額に差は出てきますので、ご参考程度にしてくださいね。
スーツの袖を直したいときはどうしたらいい?
スーツを購入するにあたっては、ほとんどの場合、試着をすることと思います。
試着の際に、全体のサイズ感や背幅、袖丈、裾丈などを確認し、格好良く着ることができるか、イメージに合うかどうかなどを確認するでしょう。
試着時に、袖丈が合わない場合、店員に依頼すると袖丈を直してくれるところは多くあります。
スーツ専門店などのスーツを取り扱っている店では、ほとんどの場合、袖丈や裾丈のお直しサービスを行っており、新規購入の場合には無料のところもあります。
また、中古であっても、店舗に持ち込むことで、有料とはなりますがお直しを依頼できるところもありますし、洋服のお直し専門店に依頼することもできます。
もちろん、自分で直すこともできますが、それなりの技術力は必要になりますので、不安な人はプロに任せると良いかと思います。
お直しを依頼すると、どうやって直すのか、長さはどの程度調整できるのかを教えてもらえますので、それを踏まえて要望を出せばいいのです。
袖部分で調整をすることが多いかとは思いますが、デザインによっては袖部分だけでの調整が難しいものもあります。
自分で直すことが難しい場合は、プロに相談してみましょう。
スーツの袖が短い時の直し方は?
スーツの袖直しで多いのが、長い袖を短くする「袖丈詰め」ですが、短い袖を伸ばす「袖出し」もあります。
スーツの袖が短いときはまず、どのくらい伸ばしたいのか、どのくらい伸ばすことができるのかを確認して、具体的に伸ばす長さを決めます。
伸ばせる長さにも限界があり、1~2cmが伸ばせる限界となることがほとんどです。
袖を伸ばすには、もともとの袖にどのくらい余り生地があるかによります。
余り生地はそれほど無いことがほとんどなので、このように限界があるのです。
直し方は、袖口の糸を解き、縫いこまれてる生地を出すことで、長さを調整します。
それでも足りない場合は、肩から生地を出すという方法もあります。
全体のシルエットを崩さないように気をつける必要があります。
裏地との接合もあるので、袖の生地をぎりぎりまで出して、隠れる部分に生地を継ぎ足す方法もありますが、厚みが出てしまうこともあるため、あまりお勧めはできません。
生地の出す量が決まれば、アイロンで折り目をつけて、袖口に縫い目がでないように縫い合わせて完成です。
裏地がある場合も、基本的に糸を解いたところからの工程を元に戻せばいいのです。
はじめのうちは袖に折り目が残るかと思いますが、何度かアイロンをあてることできれいになります。
スーツの袖を直して伸ばすときはどんなことに気を付ければいい?
スーツの袖を伸ばすときに気をつけることは、全体のシルエットが崩れないかどうかです。
袖口だけ伸ばす場合であっても、袖がすぼまっているデザインですと、うまく直さないとシルエットが崩れる可能性があります。
また、中古のスーツの場合は、袖を伸ばしたときに、もともとの袖口の折り目やすり切れ、などが表にでてくることになりますし、生地の日焼けの程度によって、若干色味の境目が見えてしまう可能性がありますので、それらを完全に消すことは難しいと考えてください。
このようなデメリットを踏まえたうえで、お直しをするかどうかを決めてください。
袖丈に限った話ではないですが、お直しのサイズが1cm未満の場合には、着用後にお直しの効果を感じにくいですし、そこまで違いを確認できないことがほとんどですので、この場合は、費用の面からもお直ししないほうが良いでしょう。
このため、お直しをするのであれば、少なくとも1cm以上として、プロの方に相談してみてください。
シルエットを崩さないように、縫製等のそれなりの技術力があるのであれば、ご自身でお直しをされても良いかと思います。
スーツの袖丈が合わないときには、お直しによって短くすることも長くすることもできます。
長さの調整範囲にはもちろん限界はありますが、プロに任せても良いですし、自分で直してもよいでしょう。
お直しを上手に利用して、格好良くスーツを着こなしてください。
スーツの袖のタグはどうするの?
スーツの袖口にタグがついていることがありますよね。
それも大き目のやつ。
あれって、デザインだと思ってました。
オシャレなタグだし、取るのももったいない感じがして・・・
というより、完全に本気でデザインだと思っていました。
気になったので、サラッとアパレルの店員の友達に聞いてみました。
「スーツの袖についているタグってデザインだよね~?」
「えっ?あれは取って着るんだよ!」
一言で終わってしまいました。
デザインだと思っていた方、タグは取り外して着用しましょう。
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