もくじ
振替払出証書とは?
皆さんは、振替払出証書を知っていますか?
日常生活にあまり馴染みのある物ではないので、知らない人が多いと思います。
振替払出証書は『ふりかえはらいだししょうしょ』と読み、ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で現金と引き換えが出来る証書の事です。
振替払出証書は、主に企業がキャッシュバックや返金などをする時に利用されます。
利用する企業としては、ゆうちょ銀行に各種処理を一任出来たり現金を渡したい相手の口座を確認する手間が省けるなどのメリットがあるので、利用される事も多いです。
なので、引き換える手順を知っておけばいつか役に立つかもしれません。
振替払出証書に印鑑は必要?
振替払出証書を利用する企業は、先ずゆうちょ銀行と契約を行ないます。
そして、専用のフォーマットに受け取り人の住所・氏名・メッセージなどを記載して申し込みます。
すると、ゆうちょ銀行が振替払出証書を発行して受け取り人に郵送してくれます。
(どうでもいい情報かもしれませんが、振替払出証書は薄緑色の封筒で届きます。)
振替払出証書が届いたら、住所と氏名を記載して捺印をしましょう。
記載する時は、黒のボールペンやサインペンを使いましょう。
消えるボールペンは使わないでください。
捺印するのは、認印でも良いです。
※認印:届け出や登録をしていない印鑑。
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記載と捺印が済んだら、ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で引き換える為の手続きをしましょう。
その時に本人確認が行われるので、身分証明書を持って行きましょう。
何か分からない事があれば、局員さんに聞きましょう。
振替払出証書の印鑑はシャチハタでも良い?
「捺印しなきゃいけないけど、シャチハタしかない・・。」という事があるかもしれません。
振替払出証書に捺印する時に、シャチハタは使っても良いのでしょうか?
※シャチハタ:スタンプ式の印鑑。本来はメーカー名。
シャチハタは朱肉が要らないので、日常生活で使うにはとても便利です。
しかし、消えやすいというデメリットがあります。
シャチハタは、文字が彫られているゴムに内部に詰められたインクが少しずつ滲み出るという仕組みです。
そのインクは、ゴムに滲み出る様に浸透性が高い物が使われています。
浸透性が高いという事はインクの粒子が細かいという事であり、インクの粒子が細かいという事は消えやすいという事になります。
また、ゴムは柔らかい素材なので、傷付いて印影が変化する可能性があります。
なので、振替払出証書に捺印する時にシャチハタは使うのは止めた方が良いですが、絶対に駄目という訳ではありません。
最近では捺印の代わりにサインでも良かったりするので、詳しくは局員さんに聞いてみてください。
振替払出証書を引き換えるのは、代理人でも良いの?
振替払出証書の引き換えは貯金窓口に行く必要がありますが、貯金窓口は平日の午前9時~午後4時(あるいは午後6時)しか開いていません。
なので、どうしても自分で行けない時は代理人にお願いしましょう。
●代理人が引き換える場合の手順 (本来の受取人:●山●美・代理人:▽山▽男)
①住所と氏名を記載して捺印をする。
代理人の住所と氏名を、代理人本人が記載します。
この時、氏名の前に(●山●美代理人)と書きましょう。
捺印は勿論、代理人の苗字の印鑑を使います。
②更に住所と氏名を記載して捺印をする。
振替払出証書の裏面に委任欄があるので、ここにも同じ様に記載と捺印をしましょう。
※(●山●美代理人)は書かなくて良いです。
③貯金窓口で手続きをする。
ここまで済めば、後は同じです。
身分証明書を持って貯金窓口に行って、手続きをしましょう。
振替払出証書の期限が切れたら?
振替払出証書には、6か月程度の有効期限があります。
6か月もあって油断してしまうからか後回しにしてしまうからか、気付けば期限が切れてしまっていたという人も多いそうです。
期限が切れた場合は、貯金窓口で再発行を依頼しましょう。
そうすれば、何の問題も無く引き換えが出来ます。
ただ、振替払出証書の発行から5年が過ぎると再発行の手続きが出来なくなります。
つまり、完全に失効してしまうという事です。
そうなると損しかしないので、何とか時間か代理人を見付けて、遅くても5年以内に引き換える様にしましょう。
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