もくじ
即位の礼が行われる日は休日になる?
皆さんは、即位の礼(または即位礼)とは何かご存知ですか?
ウィキペディアでは、下記の様に説明されています。
『日本の天皇が践祚(せんそ)後、 皇位を継承したことを国の内外に示す(即位)一連の国事行為たる儀式で、最高の皇室儀礼。』
・・なんだか難しいですよね。
践祚とは天皇の位を受け継ぐ事で、即位と同義と考えて良いです。
なので、簡単に説明すると『新しい天皇が即位した事を国外に知らせる、国の重要儀礼。』といった感じでしょうか。
即位の礼は、剣璽等承継の儀・即位後朝見の儀・即位礼正殿の儀・祝賀御列の儀・饗宴の儀から成ります。
※詳細は後述します。
2018年12月8日に、剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀が行われる2019年5月1日を今年限定で祝日にする特別法案が成立しているので、5月1日は祝日になります。
そして、即位礼正殿の儀と祝賀御列の儀が行われる2019年10月22日も、同じ理由で祝日になります。
2019年10月22日は火曜日になるので、もしかしたらその前の日の10月21日もお休みになるんじゃないかと思いますよね。
今回は日曜日と火曜日の祝日で日曜日は普通の日曜日で祝日ではないので間の10月21日はお休みにはなりません。
即位の礼が行われる場所は?
即位の礼の中心である即位礼正殿の儀は、皇居にある宮殿で行われます。
宮殿には松の間・竹の間・梅の間など幾つかの部屋がありますが、即位礼正殿の儀で使われるのは松の間です。
松竹梅の順番で考えると分かりやすいと思いますが、松の間は格式高く位置付けられています。
なので、内閣総理大臣の親任式・最高裁判所長官の親任式・文化勲章の授与式などが行われるのも松の間です。
即位礼正殿の儀の参列者は、外国元首・祝賀使節・三権の長・国務大臣などです。 (配偶者も含みます。)
文化勲章や国民栄誉賞を受賞している著名人も、参列者に名を連ねる可能性もあります。
即位の礼は一般公開される?
即位礼正殿の儀は、即位した天皇が日本国内外に即位を宣明する儀式です。
残念ながら一般公開はされません。
しかし、新天皇が使う高御座を、杉田和博官房副長官が式典後に一般公開する事を提案しています。
高御座とは、大極殿や紫宸殿などに設けられた天皇の御座の事です。
※大極殿:大内裏朝堂院の正殿 紫宸殿:平安京内裏の正殿
因みに、祝賀御列の儀は国民に天皇の即位を広く披露して祝福を受ける儀式です。
簡単に言うと祝賀パレードの事で、オープンカーなどで天皇がパレードを行い沿道などに集まった国民の祝福を受けられるのです。
現時点で詳細は発表されていませんが、興味のある方は調べてみてください。
現時点でわかっているパレードのコースです。
皇居を出られて二重橋前から桜田門を通って国会議事堂前を通り県政記念館の前を通って国立国会図書館、平河町などを通って約4.6kmのコースを30分ほどパレードを行う予定です。
この付近は交通規制ももちろん行われますので、ご注意してくださいね。
今回の即位の礼のパレードのルーとは平成に元号が変わった30年前の時とは違うルートになっています。
警備上の関係で今回はこちらのルートが採用されたようです。
即位の礼では交通規制はされる?
祝賀御列の儀は2019年10月22日に行われますが、この日はかなりの混雑が予想されるので、交通規制もされるでしょう。
因みに前回の祝賀御列の儀(祝賀パレード)は、車44台が長さ400mの列になり、警備員は1万人だったそうです。
沿道に集まった方は、午後3時の時点で7万2800人を記録しました。
今回のパレードも10月22日の3時半から行われる予定なので、交通規制はもっと前から行われることが予想されます。
また、全面通行止めになると言われています。
交通規制の詳しい情報は警察庁のHPで確認できます。
【即位の礼とは?】
●剣璽等承継の儀
天皇の位を受け継いだ証として、歴代天皇に伝わる剣璽・御璽・国璽を引き継ぐ儀式です。
剣璽とは、三種の神器の内の二つ、天叢雲剣と八尺瓊勾玉の事です。
御璽とは、交付文や認証文などに押す印章の事です。
国璽とは、国家の印として押す印章の事です。
●即位後朝見の儀
天皇の即位後、初めて公式に国民を代表する人々(三権の長など)に会う儀式です。
三権の長とは、立法権・行政権・司法権を司る機関の長の事です。
●即位礼正殿の儀
上記に記載。
●祝賀御列の儀
上記に記載。
●饗宴の儀
招待された国民の代表や外国の賓客などが、天皇の即位を祝福する儀式(祝宴)です。
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