もくじ
もち米と白米の割合は?
おはぎは、もち米のみでも白米のみでも作れます。
もち米と米はデンプンの含有量が違うので、どちらを使うかで食感が変わってきます。
もち米:デンプン(アミノペクチン)が100% 白米:アミノペクチンが80%・アミロースが20%
アミノペクチンが多い方がもちもちとした食感になるので、もちもち感が好きな方はもち米のみで作るのがおすすめです。
しかし、もち米のみで作るとデメリットがあるので(詳しくは後述します。)白米を混ぜる方が多いです。
もち米と白米は2:1の割合で混ぜるレシピが多いですが、お好みの食感にする為に調節するのが良いでしょう。
因みに、おはぎのレシピで『うるち米』という材料を見る事があると思いますが、それは白米と同じです。
うるち米を精米したものが白米で、うるち米を精米していないものが玄米です。
おはぎを炊飯器で作るには?水加減は?
おはぎって美味しいですよね。
ですが、食べたい時に家に無い時が多いですよね。
そんな時は、家にある食材で簡単に作りましょう。
【炊飯器で作る簡単おはぎ】
材料:米(もち米でも可)・砂糖・塩
作り方
①米を水に浸けてから炊く。
②炊き上がったら、砂糖と塩を入れて混ぜる。
③しゃもじで潰してから、丸める。
丸める時は、ラップを使うと手が汚れないので便利です。
お好みで、アンコ・きな粉・黒ゴマなどで味付けしましょう。
炊飯する時の水加減は、米を使っていてももち米を使っていても、普通に炊飯する時と同じで大丈夫です。
圧力鍋を使っても良い?
圧力鍋を使っても、炊飯器と同じ様に作れます。
ですが、圧力鍋を持っていないという方も多いでしょうし、持っていたとしてもこれだけの為に圧力鍋を出してくるのは面倒だと思います。
なので、炊飯器を使う方が便利だと思います。
因みに、おはぎに欠かせないという方が多いアンコは、炊飯器でも圧力鍋でも簡単に手作り出来ます。
(ここでは、炊飯器を使った作り方を紹介しています。)
材料:小豆・水・砂糖・塩
作り方
①小豆と水を鍋に入れて茹でる。
②茹で上がったら、ざるにあげて渋切りをする。
※渋切りとは、豆の皮に含まれる渋み成分やあくなどを取り除く為に茹で汁を捨てる事です。
③炊飯器に②と水を入れて、『おかゆモード』で炊く。
『おかゆモード』が無いタイプの炊飯器の場合は、水を多くしたりして工夫してください。
④炊き上がったら、掻き混ぜて暫く保温してください。
⑤砂糖と水を加えて更に掻き混ぜて、もう一度『おかゆモード』で炊く。
⑥炊き上がったら、塩を加えて掻き混ぜる。
固くならない作り方
もち米のみでおはぎを作ると、固くなりやすくなります。
それは、ご飯と餅を思い出すと分かると思います。
ご飯は冷めても直ぐには固くなりませんが、餅は冷めると直ぐに固くなっていきますよね。
なので、もち米のみで作ったおはぎも冷めると直ぐに固くなってしまいます。
そうなるとレンジで温めなおしたりする作業が必要になって手間なので、固くなりにくい方法で作りましょう。
米を混ぜるのも方法の1つですが、もち米のみの食感が好きな方にはおすすめしません。
そんな方には、砂糖を入れる方法をおすすめします。
炊く時でも炊き上がってから潰す時でも良いので、少し砂糖を混ぜてみましょう。
砂糖の保水性によってデンプンの老化が遅くなるので、柔らかさが持続して固くなりにくくなります。
おはぎはこしあん?
おはぎと似た食べ物にぼた餅がありますが、違いは分かりますか?
おはぎとぼたもちの違いは、先ず食べる時季です。
ぼたもちは牡丹餅と書き、牡丹の季節、つまり春の彼岸に食べる物の事です。
おはぎはお萩と書き、萩の季節、つまり秋の彼岸に食べる物の事です。
次に、大きさと形です。
ぼたもちは牡丹の花を模って大きい円形で作り、おはぎは萩の花を模って小さい楕円形で作るのです。
そして、アンコの種類です。
ぼた餅を食べる春の彼岸の時季は、小豆が冬を越しているので皮が固くなっています。
固くなった皮を使うと食感が悪くなるので、皮を取り除いてアンコを作ります。
おはぎを食べる秋の彼岸の時季は、小豆の収穫期とほぼ同じなので、柔らかい皮の小豆を収穫する事が出来ます。
柔らかい皮は美味しく食べられるので、一緒に潰してアンコを作ります。
なので、ぼた餅はこしあんでおはぎは粒あんだったのです。
しかし、今ではどの理由も意味をなしていません。
どの時季でも、どんな形や大きさでも、どのアンコでも、おはぎと呼ぶのが今では一般的です。
コメント